リーダーシップ

リーダーシップと目的、役割

 

リーダーシップは、集団の中で、その集団が目的を共有し、そのための役割を担うことを前提に存在する能力です。

 

では、リーダーシップと目的、あるいは役割というものはどういった関係があるのでしょう。

 

管理者研修でも最初のほうで習うであろうこの事項を、ここでみていきます。

 

まず、企業という組織・集団が存在します。

 

その組織には、当然目的があります。

 

目的のない組織はありません。

 

目的を達成する為に組織を形成するのですから。

 

その目的を達成する為に必要となってくるのが、役割です。

 

役割は目的の拡散とも言えます。

 

目的の為に担う責任を各部署、各個人に拡散し、それを集合させて目的を達成するのが組織であり、企業なのです。

 

ただ、拡散させる事で、それぞれの責任は軽くなります。

 

そうなると、なかなかひとつの方向に全てが向く事が難しくなってきます。

 

そこで、リーダーシップの登場です。

 

リーダーシップは目的を達成する為の能力ですが、同時に役割の中のひとつでもあります。

 

正しい方向に責任を向かわせるというのが、リーダーシップの持つアイデンティティです。

 

つまり、リーダーシップというものはそれほど特別なものではないのです。
役割のひとつなのです。

 

管理者が持つべき能力であるリーダーシップは、時として特別な能力と思われがちです。

 

しかしそうではないということを、まず研修で習う事になるでしょう。

 

リーダーシップ研修では、管理者がいかに自分に立場に溺れないようにするかという点が重視されます。